やさしいあなたに、そうでないあなたにも。
                        いろんなあなたに、こころの言葉。













   【maruzoh's profile】
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名 前/maruzoh こと 熱田丸蔵
出没地/和光、富士宮、麹町
誕生日/9月7日 乙女座
好きなもの/こども、詩、絵、童話、小説、音楽、お酒、美味しいもの、犬、野球、寺、神社、花、ギター、家族
とても影響を受けた人/灰谷健次郎さん、鹿島和夫さん、ドン・カ・ジョンさん、かしわ哲さん、PANTAさん、ジョン・ライドンさん、小澤征爾さん、帚木蓬生さん
maruzohより一言/運も、人も、夢だって、欲しがり過ぎると逃げてっちゃう。幸せは、み〜んな天下のマワリモノ。みんなで仲良く分け合おう♪

2014年08月26日

俺様とマリア volume.90 都市対抗戦


俺様とマリア volume.90 都市対抗戦


 ああ、懐かしいなあ。
ここいらの不良どもからは、伝説と呼ばれ続けている花ちゃんとの出会いの喧嘩。俺様の中でもこれまでの5本の指に入るベストバウトだ。そう、この間の大木戸門の時もそうだった。花ちゃんとはいつも、技術だとか戦術だとかを超越した、魂のやり取りっていう喧嘩になるから心が痺れるんだ。
 ところが俺様のそんな感傷を打ち消すように、花ちゃんはディーンに冷たく言い放った。

「あの喧嘩は、オイラとE坊のもんだ。
お前にどうこう言われる筋合いはねえよ。
それに今はオイラたちの想い出話に花を咲かせる時じゃねえだろ。
お前らがリンダのケツを掻いて踊らせてることなんざ、
ここにいる新宿の顔役の誰もがお見通しなんだよ。
おい、ディーンさんよ、それを判った上で喧嘩売ってんだろうな。
こっから先はもう、神龍ファミリーの内輪揉めじゃ済まねえんだぞ。
お前には新宿対池袋の全面戦争をおっ始める覚悟があるのか?」

 花ちゃんの言葉にリンダとディーンは、不思議にも顔を見合わせてニヤリと笑った。そしてリンダは、例の残忍な笑顔のままマイクを歪んだ唇に寄せて話し始めた。いつもより低いトーンの凄みのある声だった。

「アタシも随分と甘く見られたもんだね。
アタシがこのディーン安武にケツを掻かれてるだって?
ククククッ、冗談じゃないよ。
アタシがこいつらIWGPとつるんだのは、ただ単に利害が一致しただけさ。
この物語のシナリオは、最初から最後まで、
アタシの手によるものなんだよ、100%ね。
それが証拠にアタシの物語は、まだこんなもんじゃあ終わらないのさ。
スペシャルなプレゼントがあるんだよ、神龍並びに新宿の皆々様方にね。
いいかい、聞いて驚くんじゃないよ。
アタシの手持ちの駒は、こいつら池袋だけじゃないんだよ。
既に中野、練馬のトップ連中とも、きっちり話はつけてあるのさ。
ククク、判るかい?
アタシの采配による完全な新宿包囲網が出来上がっているってことさ。
アタシが興味のあるのは、今まで通りドル箱の歌舞伎町だけ。
残りの二丁目、三丁目、馬場や大久保、四谷なんかは、
池袋のIWGP、中野のSPZ、練馬の石神井会。
この3つでお好きに分割してもらうわ、キャハハハハハハ・・・」

 観客席が静まり返った。まさかマリアがここまでの布石をしていようとは、神龍は勿論のこと、ここにいる誰一人として思いつかなかったに違いない。特に度肝を抜かれたのは、分割されると言われた地域、歌舞伎町以外に居を構える顔役たちだった。宣戦布告がなされた今、まさにこの瞬間から自らのテリトリーが戦場と化しても何ら不思議は無いのである。観客席がざわめき始め、慌てて席を立つ者がちらほらと見受けられたが、その大半はここからの展開を固唾を呑んで見守っている。
 その時だった。

「おい、ちょいと待ってくれ」

 花道奥の通路で誰かが叫んだ。

「悪いがその都市対抗戦に、俺らも混ぜちゃもらえねえか?」

 満場の眼という眼が声の発せられた辺りに視線を走らせると、そこには左足をギプスで固定した松葉杖の大男が立っていた。ウェアウルフにTKOで敗れた渋谷チャンプ、バーニング・ブラッド、B・Bだった。

「池袋、中野、練馬連合軍と新宿じゃあ、足し算が合わねえだろ?
どうだい、新宿、渋谷連合ヴァーサス烏合の衆ってのは?
それでも足んない1つは、まあ、ハンデってことにしてやるよ。
俺としちゃあ、そこのオバサンへの個人的な借りを返しとかねえと、
裏社会からスッキリ卒業できねえんだよ。
分かるだろ、なあ、神龍さんよ」
 
 B・Bの禁句が、リンダのこめかみにまたジュンサイを浮かび上がらせた。

【To be continued.】





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posted by maruzoh at 08:56| Comment(0) | ◆俺様とマリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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