【エッセイ】無題
今日は雨です。朝起きてみると、思いがけない雨もうれしいものです。少し疲れた心をやさしくもみほぐしてくれるような気がします。
二泊三日の奈良・京都の旅から、昨日帰ってきたところです。ふつうなら五日分くらいの盛りだくさんな旅でした。それはそれなりに充実感もあり、楽しい旅でしたが、とにかく疲れました。
気負う気持ちと体力は、一致しないことを思い知りました。人間はバランスよく生きなければ、いけないと実感させられました。それは人との付き合い方にもいえることで、一人よがりや思い込みが悪意はなくても、人を傷つけたり、自分が傷ついたりしていたこと、この頃になって見えてきたことがたくさんあります。
年をとることも悪いことばかりではありません。生きてきたことに学べるからです。階段を上がるように、視野が開けてきます。一段上がっただけで、さっとすべてを納得する体験をすることがあります。そういうとき人は少し成長しているのでしょう。
心も体もバランスよく生きる、そして、そのバランスの支点をどこに置くかが、その人らしさになるのだと思います。
《終》
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