やさしいあなたに、そうでないあなたにも。
                        いろんなあなたに、こころの言葉。












   【maruzoh's profile】
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名 前/maruzoh こと 熱田丸蔵
出没地/和光、富士宮、麹町 誕生日/9月7日 乙女座
好きなもの/こども、詩、絵、童話、小説、音楽、お酒、美味しいもの、犬、野球、寺、神社、花、ギター、家族
とても影響を受けた人/灰谷健次郎さん、鹿島和夫さん、ドン・カ・ジョンさん、かしわ哲さん、PANTAさん、ジャー・ウォブルさん、小澤征爾さん、帚木蓬生さん
maruzohより一言/運も、人も、夢だって、欲しがり過ぎると逃げてっちゃう。幸せは、み〜んな天下のマワリモノ。みんなで仲良く分け合おう♪


2012年05月24日

俺様とマリア volume.48 B・B最後の賭け


俺様とマリア volume.48 B・B最後の賭け 


 右手首から吹き出す血は、到底左手だけでは抑えきれない。それはB・Bの指と指の隙間からボタボタと溢れ出し、リングにどす黒い血だまりを作っていた。致命的なダメージを負った上、リンダから屈辱的な言葉を浴びせられたB・Bだが、流石は渋谷の王者だ、その眼はまだ死んではいない。最後の一撃に一縷の望みを託そうと考えているのだろう。じっとウェアウルフを見据えている。

「あらあら、アンタまだやるつもりなの?
やめときなさい、それこそ骨折り損のくたびれ儲けってやつよ。
さっさと尻尾巻いて、地面に頭こすりつけて謝っちゃいなさいよ。
ねえ、いい?そういうのは根性だとか、男の意地とかって言わないの。
歴然とした力の差に気づけないただのお馬鹿さん。
ちっともカッコよくなんてない間抜けたドン・キホーテよ。
まあ、アンタがそんなに早死したいんなら、止めやしないけどね」

 B・Bは右足のスパッツの膝上をベリベリと破くとその片端を口に咥えて右手首を固く結び、応急手当をした。しかしあんな付け焼刃の止血じゃ、激しい動きの中で1分と持ちやしないだろう。恐らく、さっき俺様が感じたとおり、最後の一撃に勝負を賭ける腹に違いない。右肩、頭頂部、右手首と、夥しい出血のB・Bが右半身、サウスポースタイルで小さく構えた。あの右手首じゃ右のパンチは打てまい、勝負は左、懸命な選択だ。

「随分となめた口を利いてくれるもんだな。
だがな、これまで俺になめた態度とって、立って帰った奴はいねえんだ。
へへへ、なめられたまんま終わるってのに慣れてねえんだよ、俺は。
さあ犬っころ野郎、続きをやろうぜ。
最後に面白えもん、見せてやんよ。
おい、そこの性格のねじ曲がったおばさん、さっさと奴に号令しな」

 マリアの目が吊り上った。

「い、言うに事欠いて、お、お、おばさんですってぇ。
ぼ、坊や、もう遊びは無しだよ。
この身の程知らずを、さっさと引き裂いちまいな。
ゴーッ!」

 金切り声のリンダの号令にウェアウルフが反応した。ははは、でも、おばさんは良かったな。

ダタタタタッ

 一辺6.4メートルのリング。さっきの突進よりも更にスピードを増して、コーナーに控えていたウェアウルフが、反対コーナーにいるB・Bに向かって正面から襲い掛かる。硬く握られていたB・Bの両の拳が軽く開かれていく。こ、これは、もしかして・・・

「へへへ、ようやっと犬っころの速さに眼が慣れてきたようだぜ」

 喉笛を狙ってきたウェアウルフの牙を包み込むように、B・Bの負傷したはずの右掌がカウンターで顔面を覆う。

バシィッ!

 右半身はサウスポースタイルじゃねえ。こ、これは、かつての天皇家のボディガード。一子相伝の古武術、喧嘩芸骨法の掌底だ!

【To be continued.】




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 現代小説 俺様とマリア



posted by maruzoh at 10:39| Comment(0) | ◆俺様とマリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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