やさしいあなたに、そうでないあなたにも。
                        いろんなあなたに、こころの言葉。













   【maruzoh's profile】
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名 前/maruzoh こと 熱田丸蔵
出没地/和光、富士宮、麹町
誕生日/9月7日 乙女座
好きなもの/こども、詩、絵、童話、小説、音楽、お酒、美味しいもの、犬、野球、寺、神社、花、ギター、家族
とても影響を受けた人/灰谷健次郎さん、鹿島和夫さん、ドン・カ・ジョンさん、かしわ哲さん、PANTAさん、ジョン・ライドンさん、小澤征爾さん、帚木蓬生さん
maruzohより一言/運も、人も、夢だって、欲しがり過ぎると逃げてっちゃう。幸せは、み〜んな天下のマワリモノ。みんなで仲良く分け合おう♪

2012年05月11日

俺様とマリア volume.43 乱入!渋谷最強王者


俺様とマリア volume. 43 乱入!渋谷最強王者 


 おいおい参ったぜ、腕が超合金ニューZ仕様だって?それじゃ、あの元ゴクのアンちゃんは、改造手術を受けた怪人みてえなもんじゃねえかよ。しかも、悪の秘密結社ショッカーの科学者が新宿6丁目の大藪センセイときてるから笑っちまうぜ。あの人は「医は算術」オンリーで、積まれりゃ何でもやっちまうんだから困りもんだよ。
 とは言え、そこまでして強くなりたいだなんて一途さはちょっとカワイイし、やられた先輩たちに意趣返しをしようってのは多少は根性もありそうだから、俺様だって元ゴクのアンちゃんを少しは認めてやろうかと思う。しかし、しかしだ。この新宿最強決定トーナメントにおける奴と俺様には、決定的な違いがある。その一番の違いが何かって言ったら、それは当然マリアの存在さ。俺様には麗しのマリアを神龍の魔の手から救い出すと言う大きな使命がある。いや使命じゃまだ軽すぎる、運命、いや宿命と言った方いいだろう。そんな俺様の崇高なる気高い思いを、元ゴクら他の選手の「名前を売りたい」だとか、「賞金1億円が欲しい」だとか、「女にもてたい」だとかの下衆な欲望と一緒にできるかってんだ。ましてや、そのクリスタルみたいに純粋な愛が、ギラギラのドロドロの欲望に負けるなんて、そんなことあり得るはずがねえ。最後に勝つのは愛だ。絶対に俺様とマリアの愛の絆だ。
 ところがただ1人だけ、名声も、金も、女も無縁の存在がいる。半獣半人、野生の本能そのままのウェアウルフだ。そのウェアウルフの準々決勝はというと、対戦相手のあまりの不甲斐なさに激怒した神龍の制裁で負傷欠場、結局不戦勝となっちまったらしくって、誰もいないリングの上でリングアナがその旨を説明し始めた。
 と、その時だった。

「おいおいおい新宿ぅ、ちょっと待ってくれよぉ!」

 斜めのキャップにダブダブのTシャツ、所謂B系ファッションの大男が、鉄格子をガチャガチャ言わせて叫んでいる。主催者の神龍が本部席で立ち上がって顔を曇らせた。が、男は一向に臆することなく叫び続ける。

「準決に残ったのが、プロレスマニアや反則空手野郎だあ?
挙句の果ては敵前逃亡の不戦勝ときてやがる。
おいおい、新宿最強ってのは、随分とレベルが低いんだなぁ。
呆れて見ちゃいられねえよ。
あんたよう、あんた主催の神龍さんだろ?
ウェアウルフだか何だか知らねえけどよぉ。
俺にやらせてみろよ、あの狼野郎とよ」
 
 怒りで青白い顔色の神龍にスッと近寄ったリンダが何やら耳打ちをした。するとそれまで男の無礼に身を震わせていた神龍が、にやりと笑ってから小さく3度頷いた。

「ははは、どなたかと思ってしまいましたよ。
しかし、渋谷のトーナメント覇者のB・Bさんも、お人が悪いですな。
貴方は正式な招待客なんですからね。
当方としては怪我をさせるわけにはいけないんですよ。
おわかりでしょう?」

 B・Bと呼ばれた大男が渋谷の最強王者だったとは驚きだ。ってことは、ウェアウルフとやりたいってのも、あながちフカシじゃなく、自信あっての発言ってことか。観客もその事実を知ってざわめいている。しかし神龍のこの謙(へりくだ)り様は気味が悪い。丁寧を通り越して明らかに慇懃無礼じゃねえか。ところが渋谷最強王者も負けちゃいねえ。

「おいおい、シビアな渋谷のリングならいざ知らず、
こんなママゴトみてえな新宿のリングでどうやったら怪我が出来るってんだ?
まあ犬っころが相手ってんなら注意すんのは狂犬病くらいか?
そいつは予防接種済んでんだろうな。
それとも何か?神龍さん。
新宿の金と名誉が渋谷に流れ出しちまうのがそんなに怖ええか?
どうなんだ、神龍さんよぉ」

 ここまで言われて表情を崩さねえたあ、神龍もたいしたもんだよ。神龍ファミリーの威信をかけて開催したトーナメントをここまでコケにされたんだから、腹の底は煮えくり返っているに違いない。そう考えた俺様だったが、神龍の渋谷最強王者を値踏みするような笑いを見たその刹那、その考えを変えた。

(いや、これはウェアウルフの最終トレーニングだ。
そうだ、そうに違いない。
俺様と当たる前にポテンシャルを全てぶつけられる人間が現れてくれて、
神龍とリンダは勿怪の幸いと喜んでいるんだ。
しかしこれは俺様にとってもウェアウルフの実力を測る
またとないチャンスかもしれない・・・)

「そこまで仰るんなら、ふふふ、よろしいでしょう。
リザーバーではなく、渋谷王者として1回戦シードとして参加を認めます。
但し、出場するからには他選手同様、念書を書いてもらいます。
命があれば儲けもん、ぶっ殺されちまっても文句は申しません、とね・・・」

【To be continued.】




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 現代小説 俺様とマリア

posted by maruzoh at 14:07| Comment(0) | ◆俺様とマリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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