やさしいあなたに、そうでないあなたにも。
                        いろんなあなたに、こころの言葉。













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名 前/maruzoh こと 熱田丸蔵
出没地/和光、富士宮、麹町
誕生日/9月7日 乙女座
好きなもの/こども、詩、絵、童話、小説、音楽、お酒、美味しいもの、犬、野球、寺、神社、花、ギター、家族
とても影響を受けた人/灰谷健次郎さん、鹿島和夫さん、ドン・カ・ジョンさん、かしわ哲さん、PANTAさん、ジョン・ライドンさん、小澤征爾さん、帚木蓬生さん
maruzohより一言/運も、人も、夢だって、欲しがり過ぎると逃げてっちゃう。幸せは、み〜んな天下のマワリモノ。みんなで仲良く分け合おう♪

2012年03月26日

俺様とマリア volume.16 総合格闘技VS喧嘩


俺様とマリア volume.16 総合格闘技VS喧嘩 


ガッ! ガコッ! バキャッ! ズンッ!

 ありとあらゆる擬音が俺様の両腕を襲い続けている。上になった花ちゃんの放つパンチの雨あられをただひたすらガードしている俺様だけど、ちょっとした隙間を見つけては捻じ込んでくるフックやジャブに、いよいよ顔のあちこちが腫れ上がってきちまった。
 いや実は、顔なんかよりもガードし続けてる腕の方が、もう限界が近いのかもしんねえ。なんとかマウントだけは阻止しているから、100%のパンチは打たせていないものの、それだって普通の奴ら以上の破壊力なんだから嫌になっちまう。
 しかし、さすが花ちゃんだなぁ。このスタミナはマジすげえや。どんだけぶっ叩きっ放しなんだろ?それをガードし続けて、決定打を打たせない俺様もたいしたもんだけど。

ガツンッ!

 い、痛〜〜っ!驕りが生まれるとすぐこれだ。こりゃ、強烈なのが右頬に入ったぜ。当然、マウスピースなんてしてる訳ないから、口の中がざっくり切れちまったよぉ。
 しかし、花ちゃん。総合格闘技やり込んできたのは分かるけど、総合やり過ぎちゃ駄目だよ。基本に忠実な教科書通りの定石って言うかさ。戦い方が綺麗過ぎちゃうんだよ。今はルールの無いストリートファイトをしてる訳だしさ。少なくとも俺様には、アスリートみたいに感動を与えようだとか、正々堂々闘おうだなんて気はサラサラねえんだよ。俺様と花ちゃんとはさ、もっとこう泥臭くて、暑苦しいくらい心臓がドキドキするぶっ潰し合いが出来る筈なんだよ、あの頃みたいにさ。

(例えば、こんな反撃なんか、どうだい?)

 俺様は顔面をガードしている左右の腕に隙間をちょいと開けて口をのぞかせると・・・

ブシュウウウゥゥゥッ!

「な、なんだ ぐっ、め、眼がっ!」

 さっきのパンチでざっくり切れちまった口の中から流れ出る血を溜めて、一気に花ちゃんの両目めがけて吹きかけた。グレート・ムタもびっくりの真っ赤な毒霧攻撃だぁ!これで花ちゃんの視界は真っ赤っかだ。そしてすかさず、怯んだ花ちゃんの両耳を両手で掴むや、これを思いっきり引き寄せると同時に、自分の額を花ちゃんの鼻っ柱めがけて思い切り叩きこむ。

ガシャッ!

「ぐはっ!」

 ちょびっとずれちまったか。しかし、このパチキは強烈だぜぇ!花ちゃんの眉間が簡単に割れちまって、下になってる俺様に、ぽたぽたと生暖かい液体がたれてくる。大流血だ!

「そら、もう一丁っ!」

ガシャッ!

「うぐっ・・・」

 花ちゃん、総合に限らず格闘技の禁じ手、例えばこの頭突きや肘、サミングや金的攻撃ってのは、威力がありすぎるから禁じられてんだぜ。そいつをストリートファイトで使わない手は、ねえよ!

「とどめだぁっ!」

「ちょ、調子に乗るんじゃねえっ!」

ザザザッ!

 花ちゃんが力任せに俺様を振り回すように払って、距離の出来た俺様たちは再びスタンドで対峙した。俺様は口から、花ちゃんは額から。二人ともかなりの流血だけど、お互いに眼はギラギラと輝いている。
 俺様もそうだけど、やっぱり花ちゃんもこんなことが、堪らなく楽しいのかもしれない。行きがかり上2人はこうして対峙しているけれど、これだけ顔を腫らして血を流し合っていても、俺様は花ちゃんが憎いだなんて、毛ほども思ったことはないし、それは花ちゃんだって同じはずだ。
俺様と花ちゃんは、会話しているんだ。この拳や血で会話しているんだ。だから、俺様が拳を打ち込み続ければ、花ちゃんはこの闘いの中、俺様とマリアの真実にきっと気づいてくれる。そうだ、そのはず。いや、そうに違いない。だとすれば、俺様がすべきことはただ一つ。魂を込めて拳を打ち込むのみ!

【To be continued.】




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 現代小説 俺様とマリア

posted by maruzoh at 08:40| Comment(0) | ◆俺様とマリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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