やさしいあなたに、そうでないあなたにも。
                        いろんなあなたに、こころの言葉。













   【maruzoh's profile】
   maruzoh live.jpg

名 前/maruzoh こと 熱田丸蔵
出没地/和光、富士宮、麹町
誕生日/9月7日 乙女座
好きなもの/こども、詩、絵、童話、小説、音楽、お酒、美味しいもの、犬、野球、寺、神社、花、ギター、家族
とても影響を受けた人/灰谷健次郎さん、鹿島和夫さん、ドン・カ・ジョンさん、かしわ哲さん、PANTAさん、ジョン・ライドンさん、小澤征爾さん、帚木蓬生さん
maruzohより一言/運も、人も、夢だって、欲しがり過ぎると逃げてっちゃう。幸せは、み〜んな天下のマワリモノ。みんなで仲良く分け合おう♪

2011年12月08日

王様 対 皇帝 第39回 機関室へ


〜憧話 こころ王国 episode 2〜
王様 対 皇帝 第39回 機関室へ 


カン カカ カン カン カカ カンッ・・

 ヒムラーを先頭に、タカシくん、MARUZOHくん、そしてゲッベルスの4人は、さっき降りてきた階段をまだ下へ下へと船底に向かって更に駆け降りていきます。

「ヒムラー、いい考えって・・なんだい?
大体、我々はどこに向かっているんだ?」

 ゲッベルスが不安そうに尋ねました。

「いい考えとは言ってはいないよ。
ちょっとした思いつきなんだ」

「思いつきって?」

「我々が向かっているのは、機関室だ。
親衛隊や省庁の役人と違って機関部の連中には、
帝国のやり方に反感を持っている奴らも少なからずいるって話を
以前ガルル皇帝から聞いたことがあるんだ。
実は、その調査を諜報部で近々することになっていた・・・」

「そいつらに、かくまってもらおうってわけか?」

「そう簡単には上手くいかないさ。
私らにとってどいつが敵で、どいつが味方かなんて
そう簡単にはわかりゃしないんだから・・・」

 階段を駆け降りながらMARUZOHくんが、2人に尋ねました。

「機関室の人たちが、親衛隊とかと違うって・・・
帝国に反感を持っている人がいるってのは、
いったいどういう理由からなんですか?」

 元財務大臣のゲッベルスが言いました。

「実は、こう言うことなんです。
千年帝国の国民には、何種類かの人間がいるんですよ。
ひとつには、ガルル皇帝を慕って乗船した旧知の人間。
これは、もともと犯罪組織にいたような輩です。
親衛隊には、こういう連中が多いんです。
もうひとつは、私やヒムラーのように
高額な報酬に魅せられて、言わば就職した人間。
これらの人間が旧知の人間の管理下、
いくつかの省庁で働くわけです。
更に、航海士や機関士として乗船した人間。
確かに彼らは、他の船に比べて待遇はいいものの、
船を運航させるのは他の船と変わりませんから、
ある意味帝国のイデオロギーとは無縁の存在な訳です。
彼らが・・・、こんな・・犯罪集団の・・肩棒を担ぐつもりで、
船に乗ったつもりじゃない・・と、そう思ったって・・・
な、何の不思議も・・ないんですよ・・・・」

 ゲッベルスは今までの自分のしてきたことを本当に悔いているのでしょう。最後は涙声になってしまいました。

「な、なるほど・・・
千年帝国のことが少しずつですが分かってきました。
だとしたら、まだまだチャンスは、十分にあるじゃないですか」

「そうそう、大丈夫、大丈夫!」

 MARUZOHくんの声にタカシくんが相槌を打った時4人は、「機関室」という表札の掛かった鋼鉄のドアの前の踊り場に降り立ちました。

《つづく》


※本サイトの作品は、アルファポリス「webコンテンツ」、にほんブログ村「現代小説」ランキング、人気ブログランキング「現代小説」に参加しています。宜しければ、クリックお願い致します。

 人気ブログランキングへ  にほんブログ村 小説ブログ 現代小説へ



posted by maruzoh at 08:37| Comment(0) | ◆王様 対 皇帝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

検索
 

title.gif
maruzohは、アートビリティ作家さんを、応援します!

●ご連絡先● 〒165−0023 東京都中野区江原町2−6−7
社会福祉法人東京コロニー アートビリティ事務局内
TEL 03−5988−7155/FAX 03−3953−9461
●営業時間● 平日 9:00〜17:20 / 土・日・祝日 休業日