やさしいあなたに、そうでないあなたにも。
                        いろんなあなたに、こころの言葉。













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名 前/maruzoh こと 熱田丸蔵
出没地/和光、富士宮、麹町
誕生日/9月7日 乙女座
好きなもの/こども、詩、絵、童話、小説、音楽、お酒、美味しいもの、犬、野球、寺、神社、花、ギター、家族
とても影響を受けた人/灰谷健次郎さん、鹿島和夫さん、ドン・カ・ジョンさん、かしわ哲さん、PANTAさん、ジョン・ライドンさん、小澤征爾さん、帚木蓬生さん
maruzohより一言/運も、人も、夢だって、欲しがり過ぎると逃げてっちゃう。幸せは、み〜んな天下のマワリモノ。みんなで仲良く分け合おう♪

2011年10月21日

ツノナシオニ 第24回 区別


ツノナシオニ 第24回 区別 


「例えば、こんな風にですね」

 お父さんはそう言うと、さっきから取ったまま手に持っていた帽子を、ツノの生えた頭にまたちょこんと乗せてみせた。

「この帽子で私のツノを隠すとします。
私は、このようにオニの中でもかなり大柄ですし、かなり赤鬼系の血が濃い方ですから、みなさんと外見はだいぶ違うんですが、実は半数以上のオニ、いえ、ほとんどのオニはと言うと、こんな風に帽子さえ被れば、人間との見た目の違いなんてものは、全くと言っていいくらい無いものなんです。
息子の太郎がいい例です。
あんなに痩せっぴで、色白で、どう見たって全く強そうには見えません。
どうです?
みなさんの描いていたオニのイメージとは、随分とかけ離れているんじゃありませんか?
だからこそ2ヶ月もの間、先生やクラスメイトの子どもたちは、太郎がオニだなんて、これっぽっちだって思いやしなかったんです。
だって、ツノの無い太郎は外見上、全く人間と見分けがつかないんです。
そう、見分けがつかない。
見分けるとは、見ることによって区別することです。
区別というのは、ある物とある物の違いを判断して分けることです。
みなさんは、私が実際に晒け出したツノを目の当たりにして、始めて私が人間とは違う存在であると見分けました。
そして、それにより私はオニであると、みなさんは区別をしたのです。
では、実際に息子の太郎をご覧になっていかがでしたか?
さっきも申しました通り、ツノの無い太郎は何処から見ても人間です。
あの時、オニである私が名指しで呼びさえしなかったら、クラスメイト同様みなさんも、太郎のことをオニだなんて誰一人として思いますまい。
ところが、ある種の方々は、自身の初めて接する理解の及ばない物を、対話をする前から、いえ、対話をしようとも、その機会をも与えようともせずに、既存の価値観を尺度にして無理やりに序列を決めようとしてしまいます。
そしてそれは大概、見た目や印象に左右され、自分たちにとって見映えの悪いものや弱いものを、一方的に序列としては最も低い場所に位置づけてしまうのです。
根拠も無く優劣や順番をつける区別のことを・・・」

「さ、差別」

「そうです、西原先生。
私も、そうだと思うんです」

《第25回へつづく》




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  児童小説 ツノナシオニ

posted by maruzoh at 08:37| Comment(0) | ◆ツノナシオニ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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