やさしいあなたに、そうでないあなたにも。
                        いろんなあなたに、こころの言葉。













   【maruzoh's profile】
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名 前/maruzoh こと 熱田丸蔵
出没地/和光、富士宮、麹町
誕生日/9月7日 乙女座
好きなもの/こども、詩、絵、童話、小説、音楽、お酒、美味しいもの、犬、野球、寺、神社、花、ギター、家族
とても影響を受けた人/灰谷健次郎さん、鹿島和夫さん、ドン・カ・ジョンさん、かしわ哲さん、PANTAさん、ジョン・ライドンさん、小澤征爾さん、帚木蓬生さん
maruzohより一言/運も、人も、夢だって、欲しがり過ぎると逃げてっちゃう。幸せは、み〜んな天下のマワリモノ。みんなで仲良く分け合おう♪

2011年10月20日

ツノナシオニ 第23回 個性


ツノナシオニ 第23回 個性 


 僕が、僕であるために必要なものって、いったい何なんだろう。
 お父さんとトカゲ眼鏡の話を聞いて、島でのことを思い出していた僕の頭の中に、ふとそんなことが思い浮かんだんだ。
 そうだ、そんなことをいつかのクラスのみんなと話したっけ。
 そう、あれは確か先月のホームルームの時間だった。
 西原先生とクラスのみんなで、「自分らしさ」について話し合ったんだ。
 先生の意見も、みんなの意見も、その人にしかない「個性」だってことに落ち着いて、僕もきっとそうなんだろうなあって、ぼんやりとそんな風に思って、あの日はホームルームを終えたんだった。

 確かに個性ってのは、自分らしく生きるために大切かもしれない。
 でも、僕の一番の個性ってなんだろう。
 引っ込み思案で意気地無しのこと?
 運動音痴の痩せっぴのこと?
 それとも、オニのくせにツノがないこと?
 それって、個性とは違うのかな?
 こういうのは、欠点って言わなければいけないのかな?
 でも、本当に引っ込み思案や運動音痴、それにツノがないことって欠点なんだろうか。
 だって僕は、確かに島の中では、欠点であるはずのツノがないことでツノナシオニって毎日いじめられてたけれど、人間の世界の僕は、昨日までみんなと同じようにいられたんだよ。
 逆に、立派なツノのあるお父さんは、帽子が飛んでしまって、クラスのみんなにツノを見られただけで、こんな大事件を引き起こしちゃったんだもの。
 それに、もしもだけれど、仮にこんなことがなかったとしても、僕にある日突然、ツノが生えてきはじめていたとしたら、きっと僕はクラスのみんなにそれを悟られまいと必死に隠し続けたと思うんだ。
 不思議だね、1人1人違っているのが大切な個性なはずなのに、違い過ぎると欠点になってしまうんだから。
 だったら、どこまで人前でお話しが出来れば引っ込み思案じゃなくって、どこまで運動が出来れば運動音痴じゃなくって、それにどのくらい頭が尖っていればツノで、何センチのツノがあれば立派なオニだって言うんだろう。
 
 まさか、僕がこんな風に思っているのが、お父さんに届いたわけでは無いんだろうけれど、この後に始めたお父さんの話は、僕の考えていたことに、とってもよく似ていると僕は思った。

《第24回へつづく》





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  児童小説 ツノナシオニ

posted by maruzoh at 07:19| Comment(0) | ◆ツノナシオニ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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