やさしいあなたに、そうでないあなたにも。
                        いろんなあなたに、こころの言葉。













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名 前/maruzoh こと 熱田丸蔵
出没地/和光、富士宮、麹町
誕生日/9月7日 乙女座
好きなもの/こども、詩、絵、童話、小説、音楽、お酒、美味しいもの、犬、野球、寺、神社、花、ギター、家族
とても影響を受けた人/灰谷健次郎さん、鹿島和夫さん、ドン・カ・ジョンさん、かしわ哲さん、PANTAさん、ジョン・ライドンさん、小澤征爾さん、帚木蓬生さん
maruzohより一言/運も、人も、夢だって、欲しがり過ぎると逃げてっちゃう。幸せは、み〜んな天下のマワリモノ。みんなで仲良く分け合おう♪

2011年09月12日

まりなさんと王様 第22回 ココロニア建国史 選挙


〜憧話 こころ王国 episode 1〜
まりなさんと王様 第22回 ココロニア建国史 選挙


「ここからのお話は、あまり面白いものではありません。
言わば、政治のドロドロしたお話ですからな。
もともとこの村では、村議会議員選挙だなんて、
投票自体がほとんどなかったらしいんです。
公示前に3人の長老が集まって、次はお前とお前って具合に、
7人の村議会議員立候補者が決まってしまう。
逆らう人なんかはいませんでしたから、後は、無投票。
その7人がすんなり決まっていたんですな。
もちろん、村長だって同じです。
全ては、長老たちのさじ加減次第だったのです。

そんな島での、何十年ぶりかのいきなりの選挙です。
まあ、私たちのようなよそ者は、歓迎されない土地柄でしたから、
風当たりも、相当に強かったですな。
1回目の村会議員選挙は、私たちの中から、
私と数名が村議会に立候補しましたが、
もちろん、最初から過半数など夢の夢、
どうにか、私一人が当選するのが精一杯でしたな。

村民の数は約400人、うち有権者は340人ほどです。
ですから、50票前後が当落のボーダーだったわけです。
それから考えると、私たちの仲間は47名。
仲間が爆発的に増えない限りは、どう考えても過半数は夢物語でした。
そんな現実がわかってくると、いつしか選挙は、
私たち仲間の夢を確認しあう、お祭りのようなイベントになっていきました。
声をからし叫び、歌い、気分も高揚して、本島をみんなで駆け回りました。

かと言って私は、村議会議員の職を軽んじていたわけではありませんよ。
それどころか、今までしがらみによって解決できなかった問題を、
ある意味、第三者としての立場で次々に片付けていきました。
私は、3回目の当選を果たし、10年も村政にかかわっていると、
少しずつですが、本島にも私を支持してくれる人が現れました。
嫁いできた奥さんが、お姑さんに内緒でとかね・・・
私の「過去のしがらみから抜け出そう」という声が、
少しずつみなに届き始めたんですな。
それと共に、コミュニティの運営は順調そのものでしたから、
本土から移住して来た新たな仲間も、徐々に増えていきました。

そして、ついに4回目の選挙で、
私たちは、私と建設大臣の2議席の確保に成功したのです。
仲間の数が70人弱でしたから、
いつのまにか本島にも30人位の私たちの支持者ができていたわけです。
それは、旧態依然とした村の風習から抜け出したいという
比較的若い世代の人たちがそうでした。

そしてその翌年のことです・・・
驚いたことに、本島の住民の中から、
私たちの島に移住したいという若夫婦が出たのです。
簡単に言うと、親子喧嘩の末のことだったのですが、
長老の内の1人の孫娘夫婦が、突然、私たちの島に現れ、
一緒にやりたいと申し出てくれたのです。

誰だと思います?
それがほら、あの、執事長・・ですよ。

長老らは私たちに、彼らの身柄の引渡しを求める通告してきました。
まるで、亡命者を巡る、どこかの大使館のようなお話です。
もちろん、私たちは断固拒否をしましたよ。
例え、拒否することによって、
今まで以上に本島との軋轢が激しくなったとしても、
ここでそんなことを認めてしまったら、
私たちの仲間全員が、今までの生き方の一から十までを、
全て否定することになってしまいますからね・・・

この2つの島を巡る、いえ、2つの価値観を巡る
あまりにも象徴的と言える衝突が、
ココロニア独立戦争の引き金となりました・・・」
                                            
《つづく》




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 現代小説 こころ王国 まりなさんと王様

posted by maruzoh at 14:04| Comment(0) | ◆まりなさんと王様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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