やさしいあなたに、そうでないあなたにも。
                        いろんなあなたに、こころの言葉。













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名 前/maruzoh こと 熱田丸蔵
出没地/和光、富士宮、麹町
誕生日/9月7日 乙女座
好きなもの/こども、詩、絵、童話、小説、音楽、お酒、美味しいもの、犬、野球、寺、神社、花、ギター、家族
とても影響を受けた人/灰谷健次郎さん、鹿島和夫さん、ドン・カ・ジョンさん、かしわ哲さん、PANTAさん、ジョン・ライドンさん、小澤征爾さん、帚木蓬生さん
maruzohより一言/運も、人も、夢だって、欲しがり過ぎると逃げてっちゃう。幸せは、み〜んな天下のマワリモノ。みんなで仲良く分け合おう♪

2011年09月10日

まりなさんと王様 第20回 ココロニア建国史 理想郷へ


〜憧話 こころ王国 episode 1〜
まりなさんと王様 第20回 ココロニア建国史 理想郷へ 


「提案してくれたのは、文部大臣、法務大臣、建設大臣ら、
自分で生計の立てることのできる一部の仲間でした」

王様の言葉に対し、首を傾げたまりなさんが質します。

「文部大臣さん以外にも・・・
法務大臣や建設大臣って、法律家や建築家の方ですか?
王様の仲間は私、芸術関係の方ばかりかと思ってました」

「確かに当初は、そうでしたな。
画家、作家、役者、音楽家が多かったですな。
でも、別にルールを決めてやっていた訳ではありませんでしたから、
いつ頃からでしたかな・・・、
とにかく夢を追っている人、あきらめない人、
そして何より、やさしく、暖かい人であれば、
来る者を拒むようなことは、してはいませんでしたから。
司法受験生や建築士の卵、お医者さんのインターン、
はては、学者や発明家なんて人たちもいました。
お察しのとおり、法務大臣は、
10度目の挑戦で司法試験に合格した弁護士。
建設大臣は、同様に苦難の末になった一級建築士です。
法務大臣は、イソ弁、つまり居候弁護士・・・、
事務所に雇われている開業していない弁護士ですな、
建設大臣は、企業の中の設計士・・・、
つまり、彼らは、将来独立開業の志を抱いた夢多き人たちでした。
彼らは、自身の夢を叶えるため、それぞれお金を貯めていました。
文部大臣は、指に吸い付くような鍵盤のピアノを買うために、
法務大臣や建設大臣は、事務所開設のために・・・

彼らは、そんな大切なお金で、
私たち夫婦の為に郊外のアパートを購入するつもりだから、
管理人になってくれと言ってくれたのです・・・
私たちは、涙が出るほど感激しました。
いえ、その話を聞いたときには、実際に私は泣いてしまいましたよ。

それから私たちは毎日毎日、
仲間とともに適当な物件を探して回りました。
当時、私たちの仲間の数は、仲間の仲間等を含めると
なんと、100人近くまで増えていました。
アパートに常時いる人間だけでも40人は下りませんでしたから、
それ相応の建物の規模と施設が必要でした。
特に、仲間の各々が創造や勉強に使用できるスペース、
語り合うスペース、食事を賄えるようなスペースの確保を主眼に置き、
埼玉や千葉、群馬や栃木にまでも足を伸ばしましたが、
ちょうどバブル崩壊の直前の時期で地価は高騰の絶頂でしたから、
なかなか私たちの予算に見合う物件は見つかりませんでした。

ところが、アパートの取り壊しを間近に控えた夏の終わり、
降って湧いたような夢のような話を建設大臣が持ってきました。
当時、建設大臣が勤務先で担当していた仕事、
伊豆諸島の無人島をリゾート開発する計画が、
資金難により施工途中で頓挫し、
二束三文で売りに出されているというのです。
私たちは、仲間とともにその島の地図、
リゾート施設の図面を徹底的に吟味しました。
仲間のそれぞれの専門家がたくさんの意見を交わし、
その結果私たちはその施設が、100人以上の居住が可能であること、
先ほど申し上げた確保すべきスペースが充分にあること、
交通の手段の確保も十分にできること、
そして何よりも島では、
100人以上の自給自足が可能である、という結論に達しました。

そして、その年の秋、
私たち47人は、第一陣として理想郷に向けて、ついに船出をしたのです」

《つづく》




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 現代小説 こころ王国 まりなさんと王様

posted by maruzoh at 07:03| Comment(0) | ◆まりなさんと王様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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