やさしいあなたに、そうでないあなたにも。
                        いろんなあなたに、こころの言葉。













   【maruzoh's profile】
   maruzoh live.jpg

名 前/maruzoh こと 熱田丸蔵
出没地/和光、富士宮、麹町
誕生日/9月7日 乙女座
好きなもの/こども、詩、絵、童話、小説、音楽、お酒、美味しいもの、犬、野球、寺、神社、花、ギター、家族
とても影響を受けた人/灰谷健次郎さん、鹿島和夫さん、ドン・カ・ジョンさん、かしわ哲さん、PANTAさん、ジョン・ライドンさん、小澤征爾さん、帚木蓬生さん
maruzohより一言/運も、人も、夢だって、欲しがり過ぎると逃げてっちゃう。幸せは、み〜んな天下のマワリモノ。みんなで仲良く分け合おう♪

2011年09月08日

まりなさんと王様 第18回 まりなさんの質問


〜憧話 こころ王国 episode 1〜
まりなさんと王様 第18回 まりなさんの質問


「ご、ごめんね。
ちょっと、話が横道にそれちゃったな。
ココロニア王国の話をしなければならないんだった。
ええと、まず、ココロニア王国が何処にあるかというと・・・・」

そこまで話すと、MARUZOHくんは、ブランコを降りて、
まりなさんの方に向かって歩き出しました。

その時、公園の脇に黒塗りの高級車が停まると、
ダンテBARで見た執事長がさっと後部のドアを開け、
ココロニア国王と文部大臣が現れました。

ライブの興奮からでしょうか、
立派なヒゲの顔は、やや上気したように見えます。

「丸蔵、いろいろ、ご苦労だったね。
なになに? ふうむ、ココロニアのお話ですか?
よろしい、そこから先は、私がお話しましょう」

王様は、MARUZOHくんにそう答えると、
まりなさんの方に向き直り言いました。

「まりなさん、先程は随分心配してしまいましたが、
お電話の笑い声の様子ですと、もう大丈夫のようですな。
風がだいぶ冷たいですが、寒くはありませんか?」

まりなさんは、大丈夫です、と答えましたが、
王様は執事長に、何か上に羽織るものを持ってくるように言いました。
執事長が車から持ってきたものは、
なんの毛皮かまりなさんには想像もつきませんでしたが、
それはそれはふわふわとして、驚くほど暖かなコートでした。
執事長にコートをかけてもらうと、まりなさんは王様に礼を言い、
そして、こう聞きました。

「王様・・・、もし、気を悪くされたら、申し訳ありません。
わたしは・・・、ココロニア王国という国の名前を、
テレビのニュースでも、新聞でも、インターネットでも、
今まで1度だって、聞いたことがありませんでした。
あの霧雨の日から私も多少は調べてみたのですが、
ココロニア王国は、やはりみつかりませんでした・・・
あれは、私の見た夢か幻だったのでしょうか・・・
いえ、あの日に頂いたココロニア金貨は、本物です。

そして、今晩です・・・
このコート、高級車、そして、王様や執事長さんや、文部大臣・・・
それらは今、わたしの目の前に現実として存在しているのです。
これが夢や幻で無いとすれば王様、
ココロニア王国は、やっぱり本当に実在する国なのですか?」

王様は、うんうんと頷きながら話を聞いていました。
そして、以前と変わらぬ、落ち着き払った声で言いました。

「確かに、まりなさんお感じる通りでしょう。
まるきり初対面の方に、私は国王です、なんてと言えば、
九分九厘、相手は驚き、私を誇大妄想か何かだと思うでしょう。
しかし、まりなさんが見ているように、
私や執事長や文部大臣は夢でも幻でもありませんし、
となれば現実にココロニア王国は存在しているのです。
ただし、です。
まりなさんの質問、実在の国かという問いに対しての答えは、 
イエスでもあり、また、ノーでもあります」

まりなさんの怪訝そうな表情を察した王様は、
すぐに続けました。
 
「なぜなら、ココロニアは、
独立国家としては、まだ存在してはいませんが、
国家としての機能を備えた地方自治体としては、
ココロニアとして存在しているからです」

「ち、地方 自治体って・・・?」

「そう、地方自治体です。 
東京都下の伊豆諸島にあるココロニア村です。
ですから、日本国から見れば、私は、村長ですな。
現在、日本国からの独立を然るべき部署に対し申請しておりますが、
いまだ日本国からの誠意ある回答は、受けておりません」

「・・・・・・・」

まりなさんは、今日何度目かのびっくりで、
また、声を失ってはいましたが、
もう頭が真っ白になるようなことはありませんでした。
まりなさんは、自分に段々と
驚きに対する免疫ができてきていることを感じていました。
王様は、更に続けます。

「では、ココロニア王国の建国から順次お話しするとしましょう。
それが、私たちのことを理解する為の一番の近道です」

《つづく》




☆アルファポリスに挑戦☆
アルファポリスさんのランキング「Webコンテンツ」に挑戦します。「うふふ」とか「ほろっ」とか「なるほど」と感じたら、押してくださいね。

 現代小説 こころ王国 まりなさんと王様

posted by maruzoh at 13:03| Comment(0) | ◆まりなさんと王様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

検索
 

title.gif
maruzohは、アートビリティ作家さんを、応援します!

●ご連絡先● 〒165−0023 東京都中野区江原町2−6−7
社会福祉法人東京コロニー アートビリティ事務局内
TEL 03−5988−7155/FAX 03−3953−9461
●営業時間● 平日 9:00〜17:20 / 土・日・祝日 休業日