やさしいあなたに、そうでないあなたにも。
                        いろんなあなたに、こころの言葉。













   【maruzoh's profile】
   maruzoh live.jpg

名 前/maruzoh こと 熱田丸蔵
出没地/和光、富士宮、麹町
誕生日/9月7日 乙女座
好きなもの/こども、詩、絵、童話、小説、音楽、お酒、美味しいもの、犬、野球、寺、神社、花、ギター、家族
とても影響を受けた人/灰谷健次郎さん、鹿島和夫さん、ドン・カ・ジョンさん、かしわ哲さん、PANTAさん、ジョン・ライドンさん、小澤征爾さん、帚木蓬生さん
maruzohより一言/運も、人も、夢だって、欲しがり過ぎると逃げてっちゃう。幸せは、み〜んな天下のマワリモノ。みんなで仲良く分け合おう♪

2011年09月06日

まりなさんと王様 第17回 暖かい一族


〜憧話 こころ王国 episode 1〜
まりなさんと王様 第17回 暖かい一族


まりなさんは、MARUZOHくんが話している間中、
ずっとドキドキし通しでしたが、やっとの思いで、

「あ、あの、わたし・・・、
ココロニア王国のことが、知りたい・・・」

と小さい声で言いました。
MARUZOHくんは、小さく頷くと話を続けました。

「ココロニアのことを話すには、国王と女王、
つまり、父と母の出会いから話さなければなりません。
そして王国の始まりは、2人の名前を抜きにしては語れないのです。
まりなさんは、父の名前、覚えていますか?」

まりなさんは、ポーチの中から
あの霧雨の晩にもらった名刺を取り出しました。

名刺.bmp

「アツタ・・・、ウミゾウさん?」

MARUZOHくんは、まりなさんの言葉に首を横に振ると言いました。

「ウミゾウでhあなくて、カイゾウと読みます。
アツタ、カイゾウです」

「アツタカイゾウ?」
 
「そう、あったかいぞう、ふふふ、暖かいぞう、です」

まりなさんは、言葉を失ってしまいました。
こんな駄洒落のようなふざけた名前の話が、
いったいココロニア王国と何の関係があるというのでしょう。
でも、MARUZOHくんは、いたってまじめに話を続けます。

「父は、以前は東京に住む貧しい絵描きでした。
絵はちっとも売れず、いつもお金はありませんでしたが、
親分肌で、誰にもやさしくて、あたたかな父は、
たくさんの人たちに慕われていたそうです。

20歳の時、父は作家志望の母と運命的な出会いをして、
一瞬で恋に落ちてしまいました。
ははは、一目惚れは、熱田家の血統なんでしょうかね・・・」

MARUZOHくんは、照れて小さく笑いました。

「母は旧姓を佐々木、名は丸代と言いました。
母も父のやさしさ、あたたかさに惹かれたのでしょう、
2人は愛し合い、そして結婚をしました。
この結婚が、父と母の人生を変えたんです。
母が、父と結婚することによって、
佐々木から熱田、熱田丸代、あつたまるよ、 
そう、暖まるよ、になってから・・・」

(暖かいぞう〜、暖まるよ〜) 

「ただの偶然と人は言うかもしれませんが、
父と母は、これは運命に違いないと考えていました。
そして、父も母も、それまで以上に、
人にやさしく、あたたかくなっていこうと誓ったのです。
 
そして、僕が生まれました。
僕は、両親の一文字ずつをもらい、丸蔵と名づけられました」

(暖かいぞう〜、暖まるよ〜、暖まるぞう〜)

そこまで話して、MARUZOHくんは、
冷めてしまった紅茶をごくっと飲み干しました。

「あの霧雨の夜に父がダンテBARに行ったのは、
社会勉強の為に東京で1人暮らしをしている僕が、
父に手紙を出したからです。
け、結婚したい女性がいます、と僕は父に宛てたんです。
父は、まりなさんのことをたいへん気に入っていました。
あれだけの歌を歌える人なら、間違いないって・・・
そして何より、父も僕同様、僕とまりなさんの、この出会いが、
父と母が出会った時のように、
やはり運命的であることを、とても驚いていました。
まだ、気づきませんか?
まりなさん・・・」

まりなさんは、何を言われているのかさっぱりわからず、
ぽかーんとしていました。

「山田麻里奈さんが、僕と結婚すると、熱田麻里奈。 
アツタマリナ、あったまりな、暖まりな・・・・」

(暖かいぞう〜、暖まるよ〜、暖まるぞう〜、暖まりな〜)

《つづく》




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 現代小説 こころ王国 まりなさんと王様

posted by maruzoh at 23:41| Comment(0) | ◆まりなさんと王様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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