やさしいあなたに、そうでないあなたにも。
                        いろんなあなたに、こころの言葉。













   【maruzoh's profile】
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名 前/maruzoh こと 熱田丸蔵
出没地/和光、富士宮、麹町
誕生日/9月7日 乙女座
好きなもの/こども、詩、絵、童話、小説、音楽、お酒、美味しいもの、犬、野球、寺、神社、花、ギター、家族
とても影響を受けた人/灰谷健次郎さん、鹿島和夫さん、ドン・カ・ジョンさん、かしわ哲さん、PANTAさん、ジョン・ライドンさん、小澤征爾さん、帚木蓬生さん
maruzohより一言/運も、人も、夢だって、欲しがり過ぎると逃げてっちゃう。幸せは、み〜んな天下のマワリモノ。みんなで仲良く分け合おう♪

2011年09月06日

まりなさんと王様 第16回 出会い


〜童話 こころ王国 episode 1〜
まりなさんと王様 第16回 出会い


まりなさんは、あんまりびっくりしたものですから
頭の芯がぼ〜っとしてしまい、気を失ってしまうのかと思いました。

今日は、まりなさんにとって、なんて日だったんでしょう。
昼過ぎからこっち、僅か半日足らずの間に、
次から次にとんでもないことがまるで降って湧いた様に起こって、
1年、いえ10年分の事件がいっぺんに押し寄せたかのようでした。

でも、その中でも、やっぱりまりなさんが1番驚いたのは、
今しがたの、MARUZOHくんのプロポーズでした。

どきどきどきどき・・・・・

胸の鼓動を抑えることもできないまま、
まりなさんは、やっとの思いで口を開きました。

「わ、わたし・・・、MARUZOHさんのこと、なにも知らないし、 
き、急にそんなこと言われても、お答え・・できま・・せん・・・・」

そう言えば、まりなさんはMARUZOHくんのことを、
何一つ知りませんでした。
どんなお仕事をしてるのか・・・
どこに住んでいるのか・・・
いくつなのか・・・
まりなさんは思い返してしてみましたが、
自分がMARUZOHくんのことで知っているのは、たった1つ、
週に2回、あの店の前で歌を歌っているということだけです。
これでは、まりなさんでなくったって、答えられるわけありません。

MARUZOHくんは、立ち上がって言いました。

「いえ、別に、今すぐ返事をいただけるとは思っていません。
僕や父のことを、少しずつ知ってもらって、
その上で返事をもらえればと思っています。
ココロニアにも、是非来てもらってね・・・」

MARUZOHくんは近くのブランコに腰掛けると、
自分のこと、王様のこと、そして、まりなさんとのことを、
静かに話し始めました。

「まりなさんは、僕のプロポーズを唐突で、
思いつきのように考えているかも知れないけれど・・・
実は、僕がまりなさんのことを知ったのは、
もう、半年以上も前のことなんですよ・・・」

MARUZOHくんは、ゆっくりとブランコをこぎながら続けました。

「まりなさんが、ダンテBARで歌い始めた頃に、
ちょうど僕もこの街の公園で、歌い始めたんです。
そして、この街での初めて立ち止まってくれたお客さんが、
まりなさん、あなただったんです」

「え、ええ・・・
わたしも今、考えてたんです。
MARUZOHさんの歌を初めて聞いたのは、
いつ頃からだったろうかって・・・・」

まりなさんの言葉を聞いて、MARUZOHくんは、
とっても恥ずかしそうに言いました。

「僕は、日付だって覚えていますよ。
5月6日、飛び石連休の真ん中の金曜でした。
あの頃僕は、西口公園の噴水の近くで歌っていました。
僕の歌は流行とはかけ離れていますから、
やっぱり誰も立ち止まってくれなかったんですが、
まりなさん、あなたは、立ち止まって僕の歌を聴いてくれた。
僕はどうやら、その時に、そのぉ・・、まりなさんに・・・、
ひ、一目惚れをしてしまったらしい・・・・・」

こんどは、MARUZOHくんが真っ赤になる番でした。
まりなさんも、何か思い出したようです。

「確か・・・
そう、5月の連休中はお店がお休みだったんで、
お友達と西口に、食事に行った気がする・・・」

「僕は、またそれからも、
まりなさんに遭えるんじゃないかと思って、
あれから暫くあの場所で歌ってたんですが、
あなたはそれ以来、ちっとも姿をみせてくれなかった。
それが、ふとしたことから
あなたが東口のダンテBARで歌っているってことを知って、
僕は、あなたのお店からのあなたの家までの帰り道、
あの旅行代理店のシャッターの前に歌う場所を変えたんです」

「えっ? 
じゃあ、わたしが、MARUZOHさんの歌を聞くようになったのは・・・」

「そう、偶然なんかじゃないんです。
僕は、あなたに聞いてもらいたくて、あの場所で歌っていたんです。
ずっと、あなたのためだけに・・・・・・」

《つづく》




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 現代小説 こころ王国 まりなさんと王様

posted by maruzoh at 08:09| Comment(0) | ◆まりなさんと王様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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