やさしいあなたに、そうでないあなたにも。
                        いろんなあなたに、こころの言葉。













   【maruzoh's profile】
   maruzoh live.jpg

名 前/maruzoh こと 熱田丸蔵
出没地/和光、富士宮、麹町
誕生日/9月7日 乙女座
好きなもの/こども、詩、絵、童話、小説、音楽、お酒、美味しいもの、犬、野球、寺、神社、花、ギター、家族
とても影響を受けた人/灰谷健次郎さん、鹿島和夫さん、ドン・カ・ジョンさん、かしわ哲さん、PANTAさん、ジョン・ライドンさん、小澤征爾さん、帚木蓬生さん
maruzohより一言/運も、人も、夢だって、欲しがり過ぎると逃げてっちゃう。幸せは、み〜んな天下のマワリモノ。みんなで仲良く分け合おう♪

2011年09月05日

まりなさんと王様 第15回 プロポーズ


〜童話 こころ王国 episode 1〜
まりなさんと王様 第15回 プロポーズ


「お疲れ様でした。 
上手くいってよかったですね。
父さんは、これからどうされますか?
はい、僕はまりなさんと一緒ですが・・・」

泣いているまりなさんにも、MARUZOHくんがケイタイで、
王様のことを「父さん」と言っているのが、はっきりと聞こえました。
まりなさんは、それまで相変わらず泣きじゃくっていましたが、
MARUZOHくんと王様が親子だということに
あんまりびっくりしたからなのでしょう。

「ひっく!」

と、まるでガマガエルがしゃっくりでもしたような
とっても不思議な声を出してしまいました。
その声がひどく大きかったものですから、

「ええ、そ?そ、そう・・で・・・、そうです。
ちか、ちか、近くの公園で・・・」

今度はMARUZOHくんがびっくりしてしまいました。
まりなさんはそれが、泣くことさえ忘れるくらい恥ずかしくって、
耳たぶまで真っ赤になってしまいました。

「まりなさんが、ショックを受けちゃってるんです。
ええ、そう、ずっと泣き通しで・・・」

でも、MARUZOHくんは、まりなさんに気を使ってか、
そんな声はちっとも聞こえなかったという素振りで、
鹿爪らしい顔をして王様と話し込んでいます。
そんなMARUZOHくんの一生懸命な姿を見ていたら、
不思議なことにまりなさんは、なんだかそれが、
急に可笑しく思えてしまいまいました。

「くくっ、くすくすくす・・・・」

そんなまりなさんを見たらMARUZOHくんも、
やっぱり、自分の眉間に皺を寄せて見せている姿が、
たまらなく可笑しくなってしまいました。

「ぷっ!くくくっ、はっはっは・・・、ははははははは・・・」

「ふふふふ、あはははははは・・・」

いえ、それ以上にMARUZOHくんは、
まりなさんが笑ってくれたことが嬉しかったのです。

「わっはっははははは・・・
い、いや、す・・みません。
い、いえ、こっ、こっちの話で・・・
くくくっ、す、すみません。
ふーっ。 
もう、だ、大丈夫です、はい、お待ちしてます」

MARUZOHくんは、なんとか笑いをこらえて電話を切りましたが、
2人でちらっと顔を見合わせると、

「ぷ――っ!くくく、はははは・・・・、
ま、まりなさんったら・・・、ははは・・・、笑うんだもの・・・」

「ふふふ、MARUZOHさんだって、あははははは・・・」

また2人は、しばらくの間、お互いを指差しながら笑っていました。
そして、おなかが痛くなるほど笑って、
笑い疲れて、2人はまた、顔を見合わせました。
そして、MARUZOHくんは、ゆっくりと言いました。

「よかった。
これだけ笑えたら、もう大丈夫だよね。
僕の父が、いや、ココロニア国王が、これからここにやってきます。
そして、僕には、国王が来る前に、
どうしても、やっておかなければならないことがあります」

まりなさんは、ココロニアのこと、王様のこと、金貨のこと、
そして、MARUZOHくんのことがどうしても知りたくて、
質問をしようと大きく息を吸い込みましたが、
MARUZOHくんは、それを制して続けました。

「いろいろな疑問や謎があるのは、わかります。
まりなさんの質問には、この後すべてお答えします。
でも、その前に1つだけ僕からお願いがあります」

「お願い・・ですか?」

こっくりと頷いたMARUZOHくんがポケットから出したものは、
公園の街灯の光の中でさえまぶしいほどに輝く、指輪でした。

「まりなさん。 僕と結婚してください」

「・・・・・・・・」

まりなさんはもう、何がなんだかわからなくなってしまいました。

《つづく》




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 現代小説 こころ王国 まりなさんと王様

posted by maruzoh at 08:03| Comment(0) | ◆まりなさんと王様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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