やさしいあなたに、そうでないあなたにも。
                        いろんなあなたに、こころの言葉。













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名 前/maruzoh こと 熱田丸蔵
出没地/和光、富士宮、麹町
誕生日/9月7日 乙女座
好きなもの/こども、詩、絵、童話、小説、音楽、お酒、美味しいもの、犬、野球、寺、神社、花、ギター、家族
とても影響を受けた人/灰谷健次郎さん、鹿島和夫さん、ドン・カ・ジョンさん、かしわ哲さん、PANTAさん、ジョン・ライドンさん、小澤征爾さん、帚木蓬生さん
maruzohより一言/運も、人も、夢だって、欲しがり過ぎると逃げてっちゃう。幸せは、み〜んな天下のマワリモノ。みんなで仲良く分け合おう♪

2011年08月26日

まりなさんと王様 第5回 Hart Land


〜憧話 こころ王国 episode 1〜
まりなさんと王様 第5回 Hart Land


あの不思議な霧雨の一夜の出来事から、
早いもので、もう1ヶ月が過ぎようとしています。
季節は、一雨ごとに冬めいて、
あんなにお洒落に着飾っていた街路樹も、
冷たくなった風に、1枚、また1枚とその葉を持ち去られ、
ずいぶんとスリムなおすましさんになってしまいました。

あの日のことを思い出す度、まりなさんとマスターは、
いつもとっても不思議な気分になってしまいます。
まりなさんは、乗り気ではなかったのですが、
マスターがあんまりしつこく言うものですから、
王様がくれたあの『ココロニア金貨』を、
近所のジュエリーショップで見てもらうことにしました。
本物の金かどうかを、調べる為です。
結果は、予想通りと言うか、意外にもと言うか、
やはり、あのずしりとした重みは、
本物のみが持ち得る重みだった、ということでした。
それは、私たちの日本の貨幣価値でいうならば、
まりなさんの1ヶ月のお給料より、
ずっとずっとたくさんの金額になるとのことです。
ところが、マスターが、辞書やインターネットで調べてみても、
『ココロニア王国』なんて国は、世界の何処にもありません。
マスターは、経営不振の打開策にと、
『ココロニア王国御用達』のジャズバーを狙っているようです。

さて、麻里奈さんの住むこの街には、ダンテBARのほかに、
もう1件、ジャズやブルースの生演奏を聞かせるお店があります。
こちらは、バーではなく、ライブハウスですが、
マスターは、そのお店『Hart Land』のことを商売敵と思っているようで、
「学芸会レベル」だとか「素人のど自慢」だとか、
決してよくは、言おうとはしませんでした。
でも、まりなさんは、客席も120以上あって、
時折プロも出演するHart Landで演奏して、
そして、万来の拍手や歓声を受けることが、
自分の夢の第一歩だと信じて疑いませんでした。

ところがある日のことです。
思いも掛けなかった話が麻里奈さんのところに舞い込んで来ました。
まりなさんの噂をどこかで聞きつけてきたのでしょうか。
Hart Landの店長さんから直接、
「1週間後のライブに、急に空きが出来たので歌ってみない?」
と誘われてしまったのです。

まりなさんは、もう、嬉しくって、二つ返事でオーケーしてしまいました。
曜日もお給料日前の月曜日ですし、ダンテBARも暇そうな日です。
きっとマスターもお休みをくれるでしょう。

その日の夜のまりなさんは、とても楽しそうに、
そして、レパートリーの1曲1曲のを、
確かめるように、しっかりと心を込めて歌っていました。

《つづく》




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 現代小説 こころ王国 まりなさんと王様


posted by maruzoh at 15:09| Comment(0) | ◆まりなさんと王様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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