やさしいあなたに、そうでないあなたにも。
                        いろんなあなたに、こころの言葉。













   【maruzoh's profile】
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名 前/maruzoh こと 熱田丸蔵
出没地/和光、富士宮、麹町
誕生日/9月7日 乙女座
好きなもの/こども、詩、絵、童話、小説、音楽、お酒、美味しいもの、犬、野球、寺、神社、花、ギター、家族
とても影響を受けた人/灰谷健次郎さん、鹿島和夫さん、ドン・カ・ジョンさん、かしわ哲さん、PANTAさん、ジョン・ライドンさん、小澤征爾さん、帚木蓬生さん
maruzohより一言/運も、人も、夢だって、欲しがり過ぎると逃げてっちゃう。幸せは、み〜んな天下のマワリモノ。みんなで仲良く分け合おう♪

2011年07月30日

ワレナベニトジブタ 第1回


 ワレナベニトジブタ 
〜人生をやり直して見たい方へ〜 第1回 


今までの私の人生とは、いったいなんだったんだろうか。
近頃、ふとそんなことを考えるようになった。

私、鈴木守。男性。年齢45歳。
中小食品卸会社総務部勤務。勤続22年。

2歳年下の妻と職場結婚して17年。
子供、男1人、高校1年生。女1人、小学6年生。
埼玉県本川越駅徒歩15分の3LDKのマンションに住む。
住宅ローンあと10年少々。
趣味、3年ほど前に始めた絵手紙。
月に2度、第2・第4土曜日の「川越絵手紙クラブ」の定例会
(と言っても飲み会だが)を無常の楽しみにしている。
現在、禁煙中(12日目)。

なんとも平凡的なプロフィールに我ながら情けなくなってくる。
当たり障りなし、人畜無害、平々凡々。
休日の川越サンロード、まるで大量生産されたかのように、
掃いて捨てるほど歩いている親父、それが私だ。

毎朝同じ時間に起き、同じ時間に朝食を取り、家を出る。
判で押したような繰り返される日常。
こんなはずじゃあなかったのに、とつい思ってしまう。
でも、こんな私にだって、若き日には、大志はあったんだ。
絵描きになろうと、本気で、真剣に考えたこともあった。
父母に大反対されて、結局は諦めたけれど・・・
あの時、なぜチャレンジしなかったのだろう。
なぜ自分を信じて冒険しなかったのだろう。
この年になって、そんな考えが急に頭をもたげるようになった。

勘違いしないで欲しい。
私は、今の生活が決して気に入らないわけじゃない。
子どもも可愛いし、女房にも感謝してる。
あの時の父母の反対は正しかったと思うし、
今息子が同じことを言ったら、私も当然反対するだろう。
「お前は器用だが、絵で飯を食うほどの才能は無い」と・・・

ただ私が、常に不満というほどのものではないにしても、
何となく満ち足りない何かを引きずって生きてきたというのも、
今思えば、それも確かな事実だ。

しかしそれは今更、現在の安定した生活を賭して、
チャレンジする物ではないことも、私は充分に理解している。

だから尚のこと、私は夢想してしまうのかもしれない。
あの時の人生の分かれ道とでも言うあの分岐点で、
もし、あちらの道を選択していたら、と。


私が最近こんな風に考えるようになったのには、明らかな理由がある。
1週間ほど前、ポストに投函されていたこの怪しげな如何わしいチラシを、
私はどうしても捨てられずにいるのだ。

『 人生をやり直して見たい方へ

  あの人生の分岐点で、
  もし貴方がもう一つの道を選んでいたら、
  貴方の人生は今、どんなに変わっているでしょう。

    人生修正旅行代理店 ヒューマンライフ・トラベル 』

《つづく》


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posted by maruzoh at 14:20| Comment(0) | ◆ワレナベニトジブタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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